FREEDIA(ブログ主)が昨年度末(先月の31日)に退職してから、20日が経過しました。
退職という節目の直後という瞬間は、この先の人生においても滅多に来ないことと思います。
そこで、「もしかしたら」早期、定年を問わず、今後退職を迎えようとする方の参考になるかもしれないと思い、この間に生じた変化などをまとめることとします。
よい方向の変化
まず、職場をやめてから良い方向に進んだ変化を考えてみたい。
解放感
これまで勤めていた職場に対しては、不肖な自分を長く雇っていただいたことに感謝の念しかない。
それと別の話として、FREEDIAは、ここで働き始めてから、国家公務員での仕事、特に霞が関勤務を通じて、やるせなさ、理不尽な思い、疑問をずっと抱いていた。具体例を今ここで書くと、愚痴を連ねることになりかねないので、これはまた整理をして別の機会に譲りたい。
さておき、上記のようなモヤモヤから完全に解放されたことを、まずは実感としてではなく、事実として何度もかみしめることをしていた。最近ようやく、その事実をわが身として受け入れて、解放感として味わうことができつつあるように思う。
約30年勤務し続けて抱いていた釈然としない思いは、立場が根本的に変わったからといって心から簡単に離れていくわけではなく、その代わり、徐々に解放感に切り替わっていくのを興味深く思う。解放感を手放しで謳歌することになんとなく罪悪感を抱いているようにも思え、うじうじと潔さが足りないともいえるかもしれない。
すっきりとはいかない部分が残るが、自分として納得できないままミッションをこなす必要がなくなったことは、やはりとてもうれしい。
食生活が豊かになった
霞が関勤務時代、昼食はほとんどがコンビニのパンで、たまに業者がオフィスに販売に来る弁当で済まし、夕食は職員食堂の定食だった。これで昼が500円弱、夜が800円弱を毎日費やしていた(交際費は別勘定)。
退職後、昼・夜いずれも基本は自炊となり、日中に図書館でブログ更新や開業準備の作業をする際にもごく簡単な弁当をこしらえて外出するようになった。
食生活を充実させる意図はゼロだが、冷蔵庫のあまりものをうまく使って何か作ったり、ネットで仕入れたレシピで常備菜などを作ったりしたものを食べるようになると、おのずと食に向ける意識が前よりも強くなる。その結果として食べるものがおいしいものになった。おまけに食費も、昼・夜で合計800円弱くらいと相当抑えられるようになったのではないかと思う。
自分で作れば、野菜も多く取ることができるし、次にはレシピ通りではないものを加えたいなどのアイデアもわいてくる。そうすれば、これまで口に放り込んでいたにすぎない自分への餌付けが、味わいながら楽しむ時間に変わってくる。FREEDIAが考える豊かな食生活とはそういうことで、まさにそれを堪能するようになってきた。
よくない方向の変化
次に、30年近い役人生活を自分から終えて、よくない方向へ進んでいると思われる変化について並べてみる。
しゃべる機会が極端に減った
以前よりメールやTeamsなどで済ますことが増えたとはいえ、公務員現役時代は口頭でのコミュニケーションを行う機会が多かった。上司部下を相手にした報告、提案、説明、相談、指示、雑談、国会議員に対する「ご説明」、審議会などの構成員への事前のレクや会議当日のプレゼン、質疑応答対応などなど。
それが、4月に入ってから全くなくなったのである。
退職して1週間が過ぎたころ、最近全然しゃべっていないことに気づいた。さらに恐ろしいことに、この先状況を変えなければ、家族以外に話す機会が生じないことに思い至る。
家内にそのことを話すと、退職した男性は話をしなくなり口周りの機能が低下し、嚥下障害など起こりがちであるなどと、もっともらしいことを教えてくれた。
にわかに信じがたかったのでネットをのぞいたら、根拠のない話ではないらしい。
できないとヤバい…あなたの「誤嚥性肺炎」リスクが30秒でわかる方法
「私たちは人と話すときに舌の筋肉を使っているわけですが、会話が減ると舌の筋力が落ちてしまい、食べ物を咀嚼(そしゃく)したり、喉に送り込んだりする機能が低下してしまいます。咀嚼するためには頬の筋力も重要なのですが、話さないとそれも落ちてしまうのです」
会話の時間が短いと非高齢者でも嚥下機能が低下?
著者らは本研究の対象が医師のみであり、RSSTの中央値も比較的高かったことから(既報研究での中央値は一桁台)、この結果から得られた知見を必ずしも一般化できないと述べている。その上で、「誤嚥性肺炎のリスクが高まる年齢層より若い世代において、会話の時間が少ないことが嚥下機能の低下と有意な関連があることが明らかになった。会話時間は将来の誤嚥性肺炎の予測因子となるのではないか。誤嚥性肺炎のリスク抑制を目的として会話を増やすという介入研究の実施が望まれる」と結論付けている。
幸い、近日中に開催予定の集まり(所持する資格関係の勉強会)でプレゼンすることになっている。いまはその練習もかねてつとめて発声するようにしているが、プレゼンが終わればそれもなくなってしまう。
これまで豊富にあった「しゃべる機会」が貴重なものになってしまった。それを肝に銘じて、手近なところで家内とのコミュニケーションを前より意識して行うようにしている。
運動量が極端に減った
最寄りの駅までの徒歩・自転車、駅での階段の上り下り、電車内での走行中の揺れへ対応など、毎日の通勤がそれなりの運動になっていた。
これに加えて、FREEDIAは運動のため、職場のエレベータをなるべく使わないようにしていた。昼食後の腹ごなしに庁舎の約10フロア分の階段を往復したり、約15フロア離れた職員食堂への夕食の往復にも階段を使ったりと、体を動かす習慣があった。
今、それと同等の運動を行うには、自分の意志で時間の確保や方法を考案しなければならなくなってしまった。しかも毎日!
そして未達の状態で20日が経過している。
現在できている運動といえば、一駅分離れた図書館への自転車の往復。
そしてYouTubeを見ながらの自重トレーニングくらい。これはコロナのせいでテレワークを時々行うことになった令和3年ころからやり始め、継続して取り組めている。
14 Minute Fat Burning Workout // Day1 | 7 Days
始めた当時は青息吐息で息も絶え絶えだったのが、週3・4回のペースで3年以上も続けていると、体への負荷もそれなりに軽くなる。そうすると、これだけで1日の運動を終えるには少々物足りなくなっている。(誤解を避けるため補足するが、ご紹介させていただいたプログラムは本当に優れていると思う。このおかげで体力が相当ついたと断言できる。自転車(クロスバイク)で長い坂道を以前ほど苦も無く登れるようになったし、何よりも肩や関節が痛むことが極端に減った。)
とにかく、1日の運動量が減ったことは確かであり、その解決の手立てが今はまだ見つけられていない。
腹回りが大きくなった
豊かな食生活を送るようになり運動量が減ったとあらば、体は当然に肥えてくる。
今のところ体重の顕著な増加は認められないが、現役だった先月にも使用していたユニクロの感動パンツ履くと、腹回りがきついように感じる。見た目も下っ腹が出てきたような気がする。気のせいと思う気持ちは典型的な正常化バイアスであるから、何とかしたいところ。
そこで、これを機に、炭水化物の摂取量を減らすことにする。
10年ほど前、炭水化物を撮らないようにして6~7キロ減量した経験がある。その後先月まで、体重をキープしつつ適度に炭水化物を摂るようにしていた。
ダイエット再開にあたり、炭水化物を完全に断つのも体への負荷が大きいと思うので、以前実施した時よりは緩めに、自分でコントロールができる昼食を中心に行うこととする。
無収入であることの不安感
30年近くその日になると毎月支給されていた給与が、退職後に振り込まれないのは当たり前だし、不満もない。
]ただし、これまで支払されていた日を退職後に初めて迎えてみて、職場との縁が切れた思いが強くわいたことは記録として残したい。本来の使い方ではないが、金の切れ目が縁の切れ目だと実感する。
資格を活かして稼ぐつもりとしても、今日明日の生活がひっ迫しているわけでもなく、3か月くらいゆっくりしてもよいかなとも初めのうち思っていた。ところが、無収入であることに加えて、トランプショックで株価が大きく下がり、資産が急激に目減りしている(運用方針を変更するつもりはないが)。
そんなことから、のんびりしようとしていた期間のリミットをやや前倒し気味にしようかと。せめて小遣い銭くらいは早めに稼げるようになりたいと思うようになっている。
準備を前倒しで進めることに支障はないので、できる範囲で取り組んでいくつもり。
まとめ|退職後の変化は“気づき”の連続
以上、退職してからの20日間で、良い意味でも悪い意味でも、自分自身にさまざまな変化が起きていることに気づきました。
・長年のモヤモヤから解放された
・食事や生活習慣に変化が生じた
・運動や会話など、意識しなければ減少していくものも多い
・無収入の現実と、それに伴う不安感もある
退職を検討されている方にとって、こうした変化は事前に想定しにくいかもしれません。しかし、「こうなるかもしれない」と頭の片隅に入れておくだけで、退職後の過ごし方が少し違ったものになるのではないでしょうか。
今後もこのような記録を続け、それらが同じような境遇の方の参考になれば幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。