早期退職後の士業開業──事務所名を決めるまでのリアルな記録

FREEDIA(ブログ主)は、士業の資格を保持していました。
国家公務員は副業が禁止されていますので、現役時代にその資格で稼ぐことはできません。
そこで、これまで開業せず、資格団体に登録だけすることで、会報誌などを通じて情報収集をしていました。仕業の集まりに可能な限り顔を出すようにもしていました。

先日のエントリのとおり、退職後20日が経過し、収入の手段がないことの不安感が徐々に増しています。3か月はのんびりしてやろうと意気込んでいた退職前と調子が違ってきました。

一人で、しかも自宅で事業を始めるので、準備をもったいぶるより、さっさと開業してしまってもよいのではないかとの考えが優勢になりつつあります。準備途中でも何か収入につながる口があれば、開業しているのであればそれにトライできるでしょうし。

そして、開業するのに必要なものの一つに、事業所名の登録があります。
FREEDIAの場合、事業所名を検討し始めたのは相当前だったのですが、決定したのは開業のための書類を提出する当日でした。

以下、その検討から決定までの過程をまとめました。
早期退職・中途退職ののちに開業をご検討されている方々の参考になれば幸いです。

開業の手続きの際に事務所名が必要

FREEDIAが糊口をしのぐために開業するには、資格団体に必要な手続きを行う必要がある。その際に事務所名も届け出るので、その名前を考えなければならない。
一人仕業といえども、事業所名は店の看板であり、しかも変更は容易でないと聞いているので、後悔しないものにしたい。
私の場合、主に通勤時間を使って、退職するより1年近く前から事務所名を検討してきた。その経緯をお伝えしたい。

士業事務所の名称にはどんな傾向があるか?

FREEDIAが保有する資格で個人開業している事務所の名称を見ると、おおむね次の類型に分けられるようだ。

① オーソドックス型
例:「○○(氏名)+資格名+事務所」
「資格名+○○(氏名)+事務所」

誰が代表か明確で、業務内容も伝わりやすいが、やや古風な印象になることもある。そのため、氏名をひらがなやカタカナにするなどの工夫も見受けられる。

② 少しひねり型
例:「○○(氏名)+相談室/サポート+事務所」など

「事務所」を「オフィス」などに替えるパターンもある。柔らかく親しみやすい印象にはなるが、業務内容が少し見えにくくなる点はあるかもしれない。

③ こだわり型
例:「「英語や造語などの一般名詞」+資格名+事務所」など

モダンな印象で、個性的で記憶にも残りやすい。ただし、初対面の相手に対しては説明が必要になるケースもある。

さあどうするか。

まずは自力で考えてみた

あちこちの事例を参考にさせてもらいながら、まず独力で検討を進めることにした。
ところが、いくら頭をひねってもオーソドックスなものや、少しひねりを入れたもの3つくらいしか思いつかない。
独力でのアイデア出しの限界をすぐに感じ、生成AIに助けを借りることにした。

ChatGPTで名称案を壁打ち

あなたは一流のコピーライターです。
〇〇〇〇(FREEDIAの本名)の文字を用いて事務所の名称を10個考えてみてください。
♯業務は◆◆(仕業)のもの
♯名称は長すぎないように

などのプロンプトでChatGPTに投げかけるとでるわでるわ。
堅め、柔らかめ、モダン、伝統的なものまで、お願いすればタイプ別に案を山ほど出してくれる。
ただし、大量の案の中にはパーツを単純に組み合わせたような、職場でこれをやったら叱られるレベルのものが多く混じっていて、手放しで歓迎というわけにはいかない。

プロンプトの出し方が下手なせいもあると思うが、駄作っぽいものを平気で出してくるあたり、機械を相手にしていると感じた。
そう思いながらも生成AI相手に壁打ちを何度か行い、しっくりしたものをいくつか候補にすることができた。

冷却期間を置いて再検討

候補を手元に集めたあと、公務員としての仕事が忙しくなってきたことなどから、検討はしばらくとん挫していた。
そして退職後に検討を再開し、以下の観点で候補を眺めてみた。

  •  電話を受けた時にとっさに名乗りやすいものは
  •  筆記の際に負担がないものは
  •  顧客の側で認知されやすいものは

すると、ごくシンプルな案に候補が収れんしていく。
たどり着いたのは「〇〇(名字)+資格名+事務所」という、最もシンプル・オーソドックスなもの。
自分としては、冷却期間を経て、結局これが最適解であるような気がしてきた。

開業手続き前夜にしたこと

事業所名を開業手続き関係の書類に記す必要があるため、手続き前夜に最終決定するつもりだった。
念のため同名の事務所がどれだけあるか調べてみると、4つもある。少しひねったものを入れるともっとだ。FREEDIAの名字がよくあるものであることも理由だと思うが、心が少し揺らぐ。

迷った挙句、名字をカタカナ表記にしてみると同名の事務所がヒットしない!
これを第2候補として一晩寝かせることにした。

開業手続き当日に決定

残った候補は次の二つ
 A案 「名字+資格名+事務所」
 B案 「ミョウジ+資格名+事務所」

結論としてはA案にした。
一番の理由は、自分の名字がカタカナとなっていることの違和感が、一晩経ってもぬぐえなかったこと。

最もシンプルな形は、おしゃれではない自分の重荷ならず、古風で固めの印象も私の性格的にあっているんではないかと思う(ことにする)。

そして、提出用紙にキレイ目な字で筆圧高く記入した。

まとめ 事業所名は大切か

FREEDIAの場合、事業所名を決めるのにほぼ1年を要してしまいました。
楽しい作業ではありましたが、個人経営の、特に仕業の事務所名にどこまでこだわるべきかは様々な意見があると思います。例えば50音順の最初の方が電話帳で見つけやすいとか、以前はあったかもしれません。

ですが、お客様を口コミで引っ張ってくるのがメインとなるのであれば、頼られるのは事業所名でなく仕業その人になるでしょう。そんなことを考えますと、事業所名はそこまで重視しなくてもよいとも感じます。

もちろん、法人化する場合などはまた違った考慮が必要になるのでしょう。

こうしてFREEDIAは、約1年の検討を経て、自分にとってしっくりくる事務所名を決定いたしました。
開業を検討されている方々にとっても、名称を決めるまでのプロセスが何らかの参考となれば幸いです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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