士業として自作したホームページを公開して、思わぬ事態に直面しました。今回は、その体験と、私なりの気づきをまとめたいと思います。
サイト公開当日からの大量着信
士業事務所のホームページを自作し、わずか4日で急ごしらえしたサイトを公開した(前回のエントリーご参照)。
その日の午前中に公開したが、午後から早速異変が起こった。
問い合わせ先の一つとして掲載した電話番号宛に、営業電話がひっきりなしにかかってきたのである。
履歴を確認すると、着信件数は土日を除いて次のとおり
・公開初日(午後のみ):25件
・2日目:56件(!)
・3日目:13件
・4日目:8件
・5日目:6件
・6日目:5件
・8日目:4件
最初の2日間は特に激しく、四六時中スマートフォンが光っていた(音は消してました)。
着信の大半は特定企業から
興味深いことに、着信の多さに比して、発信元は限られた数社であった。
全体の約7割は特定の1社からのもの。さらに約1割が別の1社、残りの2割が3~4社という内訳である。
この7割を占めた企業はWeb集客を専門とする会社のようであり、営業電話を多数かけてくることでSNS界隈でも知られた存在のよう。
彼らは複数の電話番号を所有し、着信拒否設定をしても別番号で容易に突破してくるという手法を用いている。
その戦略が成果を上げているとは考えにくいが、事実として電話は繰り返しかかってきた。
「電話帳ナビ」に助けられた日々
こうした営業電話の対策として、大いに役立ったのが「電話帳ナビ」というスマートフォンアプリだった。
着信時に相手の企業名や営業電話の可能性を自動的に表示してくれる。
このおかげで、電話番号がいくら違っていても、同一の企業からの営業だということがわかってしまう。
アプリはGoogle PlayやApp Storeから入手可能である。
無料版でも十分に役立ったが、着信履歴の保存件数制限や自動着信拒否が使えないなどの制約がある。
もし電話攻勢が長期化していれば、有料版(月額360円、6カ月・1年の割引あり)の導入も検討していただろう。
実際には数日で電話は落ち着き、無料版で十分対応できた。
営業手段としての「電話」への違和感
今回の体験で特筆したいのは、サイトに設けた「お問い合わせフォーム」から営業提案が一件も届かなかったことである。
営業側として本当に自社商品を知ってもらいたいのであれば、相手側の受け取りやすい手段を選ぶべきではないか。
一方的に電話をかける手法は、相手の時間と手間を無視しているように思える。
現場の営業スタッフの戦略ではなく、経営陣の自己満足的な方針が背後にあるのではないか、と感じざるを得なかった。
同士として、営業の方々へ
私自身も士業として営業活動の真っ只中にいます。ですから、営業電話をかけてきた相手に対して敵意は全く持っていません。
今回は事情があって全件スルーさせてもらいましたが、皆さんの奮闘は十分理解しているつもりです。
営業という厳しい仕事に日々向き合っている皆さんへ。
この場を借りて「本当にお疲れ様です」と、同じ営業をする者として心からお伝えしたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
(アイキャッチ画像は、ChatGPTに「延々と電話をかけ続ける営業社員が多くいる会社の様子を劇画風に表現してください。」とお願いして生成されたもの)