公務員から自営業へ:時間の使い方の違いに気づいた話


開業しました
今年3月末日付で公務員を早期退職し、夏くらいまでゆっくりしようと思っていました。ところが、退職後にかつての給与振込み日を初めて迎え、当たり前ながら1円も振り込まれません。このことで無収入になったことを否が応でも実感します。

すでに保有中の仕業の資格は、登録形態を「開業」に変更しないと稼ぐことができません。そこで、実際の準備は中途半端ながらもとりあえず稼ぐようにしてしまおう、ということで、そ手続きを4月の下旬に手続きをし、5月1日に開業いたしました。このことについては後日お伝えするつもりです。

公務員を早期退職し、自営業として新たなスタートを切った今、働く時間の「枠組み」や「意識」が大きく変わったことに気づきました。
そこで、ここでは、勤め人時代と現在とでどのような違いがあるのか、自分の体験をもとに綴ってみます。

早期退職を考えている方や、勤め人で自営業にご興味のある方の参考になれば幸いです。

公務員時代の「働く時間」とは?

公務員として働いていた頃は、「働く時間」は法律で明確に定められていました。たとえば国家公務員の場合、「国家公務員法」や「勤務時間、休暇等に関する法律」などにより、労働時間や職務遂行の姿勢が規定されています。

国家公務員法には公務員の義務として職務専念義務が定められており、勤務時間中は業務以外のことに時間を割くことは原則として認められていません。始業と終業の時間がはっきりしており、たとえ遅くまで残業したとしても、1日の仕事に「終わり」があるという感覚が持てていました。(とはいえ、家に帰ってシャワーを浴びて15分だけ横になって出勤、という非人間的な働き方だった時期は別です。)

国家公務員法

第101条 職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、その勤務時間及び職務上の注意力のすべ てをその職責遂行のために用い、政府がなすべき責を有する職務にのみ従事しなければならない。

自営業になってからの「働く時間」はどう変わったか

2025年5月に開業し、自営業として仕事を始めてからは、時間の使い方に対する意識が大きく変わりました。決まった勤務時間がないため、仕事とプライベートの境界があいまいになり、いつでもどこでも働ける環境が逆にプレッシャーになりえると感じます。

「今日はここまで」と区切りをつけるのが難しく、集中しすぎてしまったり、逆にだらだらと仕事を続けてしまうこともあるのです。

自由な時間=自己管理の責任

時間の自由は魅力ですが、それは自己管理ができることが前提です。誰かが時間を決めてくれるわけではないため、自分自身で計画し、メリハリをつけて動く必要があります。

こうして、退職し自営業になると、働くことについての考え方がそっくり逆というか、いうなれば経営者の立場となるので、イメージ的には勤め人と裏返しの関係にあることに気づきました。

働き方の意識の変化

勤め人時代は、仕事の優先順位を「緊急度」や「重要度」で判断してきました。緊急度重要度の仕分けは、自分が行わなくとも組織として判断されることも多分にあります。現在は、自らが、これまで以上に厳密に仕分ける必要性を感じています。自分で時間をコントロールできるからこそ、意識してタスクを整理しないと成果につながらないことがでてきてしまうことになります。

情報インプットの時間が減った

上記に加え、とても大きな変化がありました。以前は、通勤時間に新聞や書籍を読んで情報収集するのが習慣でした。現在は通勤がなくなり、その時間が失われたことで、意識して読書などの時間を作らないと、情報収集はおろか、文化的なものに触れる時間がありません。これは新たな課題として感じている点です。

今後の課題とこれからの働き方

開業後間もない今は、どうしても仕事に全力投球となりがちですが、意識して「働く」「休む」のリズムを作ることが重要とも思います。このメリハリをつける力が、自営業として長く活動するためには不可欠だと感じています。

働けば働くほど成果が出るのが自営業の魅力ですが、その反面、働きすぎてしまうリスクもあります。時間の使い方を誤ると、仕事中心の生活から抜け出せなくなるかもしれません。若くして開業した方とは異なり、壮年開業者が気を付けるポイントの一つになるでしょう。

まとめ:時間の使い方が働き方を決める

自営業になってから、自分の時間をどう使うかを強く意識するようになりました。公務員時代には、時間は「決められたもの」でしたが、今は「自分で耕すもの」になったという実感があります。

賢明な読者諸氏にとってはわかりきった話だったかもしれません。

恥ずかしながら、FREEDIA(ブログ主)は、時間の使い方が勤め人時代といまとでこうも大きな違いがあるとは思っていませんでした。働き方を見直すことは、生き方を見直すことにもつながると感じています。

以上、勤め人から自営業へと転換した今、気づいたことをまとめてみました。今後も試行錯誤を続けながら、自分なりのリズムを築いていきたいと思います。

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