国家公務員を早期退職して開業した今思うこと 〜収入ゼロから5カ月を振り返って〜

開業後すぐに顧客がつくわけではない

今年の春、公務員を早期退職し、士業として独立開業しました。
とはいえ、すぐに顧客が次々と依頼を持ってきてくれるわけではありません。
現在は営業の手紙をめぼしいところに一通りお送りし、ごく少ないながら最初のとっかかりがつくかどうか、という段階にあります。

ある士業の世界では、公務員を定年退職や早期退職後に開業する人が多く、公務員時代の先輩から仕事を手伝う形で収入を得ているケースをよく耳にします。
外から見る限り、同じ背景を持つ人たちのコミュニティができているように感じます。

一方で、私が取得した資格は、同じ役所を辞めて開業している方がとても少なく、同業者の集まりに参加しても顔を合わせることはまれです。そのため、今は自力で営業活動を展開している状況です。

収入ゼロの5カ月と家計の現実

4月から収入のない生活に入り、まもなく5カ月が経とうとしています。
収入がないと聞くと、すぐに家計が苦しくなるように思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
総資産で見れば目減りしておらず、むしろ増えています。

この理由を振り返ると、大きな出費をしていないことがまず挙げられます。
そして、資産の6割以上を占める投資信託や株式が値上がりしていること、さらに株の配当が少しながら入ってきていることが大きいです。
加えて、以前持っていたLeicaを売却したことで、臨時収入があったのも少しは助けになっているはず。

派手な生活をせず、日々を楽しむ

普段の生活では派手な支出は控えており、公務員時代よりもむしろお金を使わなくなりました。
贅沢品であるLeicaを手放した一方で、教材の購入やシステム整備など、仕事につながる投資には積極的に使っています。

とはいえ、極端な節約でフラストレーションをためているわけではありません。
稼ぎに直結するわけではなくても、仕事に絡む出来事への対応や、自分からのアプローチが面白く、役所にいた頃よりも一日が充実していると感じています。
夜になると「今日も良い意味で長い一日だった」と思うことが増えました。

公務員時代のストレスと今の違い

公務員時代は通常業務のほか、平均すると週に一度はアクシデントが起き、それへの対応に追われていました。
とても高いところからの理不尽とも思える要請に、体裁だけでも応えざるを得ないことも数多くありました。

特に私の性格上、このような理不尽な対応のために深夜まで働くことに強いストレスを感じていました。
本省勤務1年目からその思いはありましたが、30年近く続けられたのは今振り返っても不思議です。

アクシデントが多い部署にいたころは、「今日は何も起こらないように」と祈るような思いで一日を過ごしていました。
そうした毎日が重なると、不思議なことに月日が飛ぶように過ぎていきます。
刺激が少なく、のっぺりとした時間を延々と紡いでいたように感じます。

結局のところ、この仕事は自分には合わなかったのかもしれません。
反対に、理不尽さを前向きに受け止めつつ成果を出せる人も6割くらいはいたかもしれない。
そうした人にとっては魅力的な職場だったのだと思います。

収入はなくても精神的には充実している

今は収入がまったくない一方で、精神的にはとても充実しています。
資産の増減に一喜一憂せずに過ごせる日々を目指して、これからもさまざまな試みを続けていくつもりです。

公務員を早期退職して開業しようかと考えている方にとって、私の状況は現実的な一例になるかもしれません。
最初から収入が安定することはなくとも、ストレスから解放され、自分の工夫や挑戦で毎日が新鮮に感じられることは大きな魅力です。
心境含めた今後の変化について、またこの場でお伝えさせていただきます。

今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました。

(アイキャッチ画像はChatGPTに「このブログ投稿文にふさわしいアイキャッチ画像を作成してください。」とお願いしたもの。)

公務員を早期退職して今思うこと、とのタイトルを表した画像(中年男性がノート片手に思いを巡らせている)
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